図2.タイトジャンクションの基本構造。
(a) TJの凍結割断レプリカ像。 試料を凍らして割断すると、細胞膜の内葉と外葉の間で割れ、内在性膜蛋白質を直接レプリカ像として観察できる。 TJストランド(矢尻)がアピカル面(AP)の微絨毛(Mv)とラテラル面(Bl)の間にネットワークを形成しているのが見える。
矢印は相補的な溝。 (b)TJの超薄切片電子顕微鏡像。 キッシングポイント(矢印)が見える。 (c)TJの構造。 単層上皮細胞のバソラテラル膜のもっともアピカル寄りの細胞間にタイトジャンクション(TJ)が帯状に存在する。TJでは、内在性膜蛋白質が線状に重合してTJストランドを作り、向かい合う細胞膜中のTJストランドと対合することにより、細胞膜間の距離をゼロにまで近づけている(キッシングポイント)。