Rho-kinase phosphorylates carboxy-terminal threonines of ERM proteins and regulates their head-to-tail association

Matsui,T., Maeda,M., Yonemura,S., Amano,M., Kaibuchi,K., Tsukita,Sa., and Tsukita,Sh.  

J.Cell Biol. in press.


【筆頭著者紹介】

松井毅君は、北海道は羊蹄山の麓の産。 東北大学農学部を卒業後、修士課程を奈良先端大の貝淵弘三先生の研究室で過ごし、Rhoの直接のターゲットであるRhoキナーゼの同定に成功する。 その仕事を発展させる目的で博士課程で本研究室に移り、ここで紹介する成果を得る。 博士課程を2年残している。 ごく最近、東北大学以来の恋人と見事ゴールイン。 文武両道の若者である。


本研究室の解析により、ERMの活性がRhoにより制御されていることが示されている(HIrao et al., 1996; Tsukita et al., 1997)。 一方、Rhoの直接のターゲットとして、セリンスレオニンキナーゼであるRhoキナーゼ(ROK)が同定された。

ERMは直接Rhoキナーゼにより燐酸化されるのであろうか?

in vitro, in vivo両方で、ERMのC末端のスレオニン残基が、Rhoキナーゼにより特異的に燐酸化されることが分かった。 またこの燐酸化により、活性型(オープン型)のERMが安定に保たれることが明らかになった。